認知症は、治癒しないケースでも、維持・改善が可能です

認知症疾患医療センター

 当院の認知症疾患医療センターは、1999年(平成11年)に栃木県の指定を受けて開設しました。

 専門スタッフ(精神保健福祉士)による専門相談やアドバイス、専門医師による鑑別診断・治療・介護方針の選定などを行うとともに、地域との連携を図り、患者さまやご家族の方々にとって最もよいケアの方法を考えていく認知症医療の中核施設です。

 現在、栃木県内には当院を含めて3ヵ所の認知症疾患医療センターがあります。

1)専門スタッフ(精神保健福祉士)による専門相談

 もの忘れが気になる方、認知症の始まりでは? と心配なされているご家族からのご相談を、専門スタッフ(精神保健福祉士)が、電話などで行っています。

 認知症の患者さまのご家族は、できるだけ自分達で対応したいという思いが強く、無理をしてしまうことが少なくありません。また、ご本人が来院を拒否するという場合もあり、その際はご家族との話し合いから始めています。

 また介護保険制度の説明、介護施設や介護サービス事業所のご紹介、外来受診や入院についてのご相談にも応じています。

電話相談:0287−82−0051

2)鑑別診断・治療・介護方針の選定

 当センターでは諸検査や診察の結果をふまえて、専門医が鑑別を含めた診断を行います。

 例えば脳外科等で治療すれば治る可能性のある認知症や、アルツハイマー型認知症、脳血管性認知症、レビー小体型認知症などの鑑別診断を行い、その病状に合わせた最良と判断される治療方針を選定します。

 その後は当院で診療を行うか、かかりつけ医の先生にお任せするか、別の医療機関を紹介するかなど、ご本人やご家族と話し合いのうえ、決めていきます。

3)地域との連携

 ご本人やご家族を孤立させないためには、地域にあるさまざまな社会資源を利用して、支えながら、各関係者・スタッフとの連携を密にします。

 当院に入院して患者さまの病状が安定して、退院する場合は医師から、ご本人の状態や治療の方針、病状の今後の進行などについて説明を受けたうえで、利用できるサービスや施設について確認し、ご家族との調整も行うことが必要です。そのための、合同委員会を市の関係者・施設・福祉スタッフ等を交えて積極的に行っています。

付:行政による「もの忘れ相談」

 認知症を重症化させないためには、初期の段階で症状を発見することが大切です。最近もの忘れが気になる、認知症の初期段階かもしれない…というお悩みをお持ちの方のために、月に1回、第2金曜日(午後1:30〜3:00)、烏山健康福祉センター、那須烏山市役所のいずれかで、もの忘れ相談を行っています。

烏山健康福祉センター 電話:0287−83−1111

那須烏山市役所 電話:0287−82−2231

4)各種研修会による情報の発信

 当センターでは、認知症を専門としていない開業医の先生方や介護施設の職員、県や市町村の保健師やケアマネジャーの方々を対象とした講話等を、啓発活動として行っています。